優雅に漂う姿に癒される、水族館の人気の生き物にもランクインするクラゲ。
ペットとして飼われている方も増えましたよね。
水槽のガラス越しに見る分には幻想的で素敵ですが、
種類によっては一度刺されただけで命を落としてしまう程の猛毒を持ったものや、
毒性は弱くても体質によってアナフィラキシーショックを起こして命に係わるような事もありますので、
海で出会ってしまった場合は要注意です。
クラゲの触手は個体が死んでからも毒針を打ち出す機能は生きています。
温暖化に伴い海水温度も上昇し、クラゲの生息域にも変化が出てきましたので、
珍しいクラゲを見かけても近づかないようにしましょう。
クラゲに刺されてしまった時は、
ショック症状を起こして溺れるのを防ぐため、速やかに陸を目指してください。
皮膚に触手が残っている場合は、直接手で触れないように注意し、ゆっくりと剥がしてから「海水」で患部をしっかりとすすぎましょう。
真水で流すと浸透圧の関係で、更に毒針を打ち込まれることになります。
ときどきお酢やお酒を掛けたり、乾いた砂でこすると良いと言うかたもいますが、
お酢が効くのはアンドンクラゲやハブクラゲの毒で、
種類によってはお酢で毒性が増すものもありますので、何に刺されたか分からない時には使わない方が良いですね。
海で遊ぶ際には、Tシャツやラッシュガードを着用して露出を減らしたり、ワセリンや日焼け止めを厚めに塗っておくと、針が刺さりにくくなるので予防になります。
- 素肌の露出を減らし、クラゲには近づかない。
- 刺されたら速やかに陸を目指す。
- 患部を擦らないように海水で洗い流す。
- 範囲が広い場合や小児の場合、強い痛みや水疱がでた場合は医療機関を受診する。
- 蕁麻疹(じんましん)や咳が出る場合は救急車を呼ぶ。
過去にクラゲに刺された方が、中華料理のクラゲを食べて、
アナフィラキシーショックを起こした事例もありますので、心当たりのある方は避けた方が良いかも知れませんね。